走りから名残りまで何度も食べていただきたい果物が甘夏。
安心でおいしい「甘夏」をどうぞ。
さっぱりとした八朔、それをもう少し甘くした甘夏。
この甘夏は昔からある品種で、人間の求める嗜好に合わせた味わいだったり、作りやすさを求められて開発された品種と異なります。なんだか自然な味わいでありながら、体に「効いてくる感」の強さはこのためかもしれません。三寒四温、春に向かう人間の体にぴたりと合う、甘さ、酸味、そしてほろ苦さを持ち合わせています。
そのまま食べても、サラダにしてもおいしいです。皮には、血管や血液に作用するビタミンPが多く、最近はテレビでも話題です。砂糖を抑えたマーマレイドやピールにしたり、健康のために薄皮を食べてみたり、丸ごとご利用ください。
この甘夏はほとんど農薬をしないで栽培されています。
除草作業、手入れ、大変な作業の連続とリスクの高い農法ですが、
それを楽しそうにこなし、生き甲斐にしてしまう人がいる。
そして、このスーパーでは見ない外見を見て「これなら買いたい」と感じる人がいる。
生産者と消費者の想いがあるからこそ実現する食と農の在り方です。
※きれいな皮の柑橘類は、皮がきれいな若いうちに、収穫前の殺菌剤を撒布してから収穫しています。
<無茶々園さんの栽培基準>
1.除草剤や化学肥料は使用しない
2.農薬は毎年ゼロからスタートして最低限に抑える。
3.病害虫の発生がある場合は、有機JAS基準の天然由来農薬で対応する。
4.重大な影響のある病害虫の異常発生のみ、3回までに限って農薬を使用。
<八朔でご紹介している皮の力>
八朔の成分を調べてみると、なんと全体の4割は「ビタミンC」。ほかに、疲労回復のクエン酸、アスパラギン酸、良質な食物繊維に、苦み成分の「ナリンギン」(高血圧抑制をしてくれたりビタミンCの働きを促進させるビタミンPの一種)、皮に含まれる「オープラテン」、「クリプトサンキン」などの抗酸化作用などさまざま。最近では血管を強くしたり、冷え性改善、大腸がん予防、花粉症対策などテレビで話題になっています。やはり果物はすごいと感心させられます。
皮にも健康成分が多く含まれている。そこで・・・
皮ごと食べられないか、と以下の方法を試してみると、キラキラと輝くとても美しい色をしたソースができあがったのです。
1 甘夏を皮ごとたわしでごしごし洗う。
2 大根などで使うおろし器で皮をすべておろす。
3 半割りにして、果汁を搾り、2 を混ぜ合わせる。
これで丸ごと果汁のできあがり。(残った部分はキッチンで食べてしまう)
4 これに、塩や塩麹を入れたり、オリーブオイルを入れたりすれば、ドレッシングに。
◎新玉葱やクレソンのサラダ、菜花のおひたし、春キャベツとアンチョビのパスタの仕上げに。
◎カルパッチョや酢豚などで使うお酢やワインビネガーのように使ってみたり。
◎肉料理に使うオレンジソースなら、これに蜂蜜、白ワイン、ワインビネガーなどで煮込んだらできあがり。
これだと薄皮が残ってしまうので別バージョンも・・・
「皮のすりおろし」+「残った皮の賽の目切り」+「剥き実」も好評でした。
でも、おろしたりするのは面倒・・・
食べるときに剥いた皮をみじん切りにして塩をまぶしたものを作ってみました。
小瓶に入れて冷蔵庫保管していたら一年間傷むことなく使えました。
パスタやサラダのトッピング、ドレッシングにすると彩りがきれい。
肉料理のソースに加えると柑橘の香りと少しの苦味がアクセントに。
漬物に活用できる
皮を5mm×3cmまたはみじん切りにして、白菜の浅漬けや大根の浅漬けに彩りとして加えて、一緒に漬け込みます。
さらに、酢漬け、蜂蜜漬けなど試してみました。詳しくは、こちらへ。